女優あき竹城さん(本名・竹田明子=たけだ・あきこ)が大腸がんのため15日に亡くなっていたことが20日、分かった。75歳。

日本テレビ系バラエティー「秘密のケンミンSHOW」のMCとして約15年にわたりスタジオ収録をともにしたキャスターみのもんた(78)が日刊スポーツの取材に応じ、「番組を盛り上げてくれる貴重な存在だった」とあきさんの人柄をしのんだ。

みのは「収録は2本撮りだったので長時間になることも多かったのですが、疲れを見せないプロ中のプロだった。明るくて、優しくて、周りを気遣ってくれて、番組を大いに盛り上げてくれた。尊敬していました」。

また「自分が自分が、とアピールするゲストの方も多い中、自分の出どころをちゃんと分かっている人だった。いいところで、効果的に山形の方言を使ってくれるのもそう。女優さんの立ち位置で、ああいうふうに番組を愛して盛り上げてくれる人は、今のバラエティー界にはいないと思う」。

貴重な存在、という言葉にうそはなく、“ひな壇”と呼ばれる出演者席でのあきさんのポジションは、いつもみのの横だったという。みのは「それくらい頼りにしていた」と話した。

年齢も近く、現場では互いに「あきちゃん」「みのちゃん」と呼んでいた。プライベートでの付き合いはなく、2年間闘病していたことも初めて知ったという。「あきちゃんのような明るい人がいなくなるのはさみしい」と話していた。