第35回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原音楽出版社協賛)で石原裕次郎賞に輝いた「キングダム2 遥かなる大地へ」で主演した俳優山崎賢人(28)と佐藤信介監督(52)をインタビューした。
同作を自身の代表作だと語る山崎と、続編製作への熱い思いを語る佐藤監督の話を聞き、次作への期待感がとても高まった。山崎は「キングダム」シリーズをきっかけにアクション演技にも目覚めた。第1作撮影後も継続してトレーニングを続け、今ではそれがリフレッシュになるほどだという。もともと学生時代はサッカーに励むなど運動神経は良かったが、第2作でみせた乗馬での戦闘シーンなどは見応えたっぷりで、努力の跡が十分に感じられた。
佐藤監督はシリーズ中の各作品での撮り分けについても教えてくれた。今作で描かれたのは広大な平野で行われた「蛇甘平原の戦い」などの戦闘シーンがメイン。「本当の戦場を描くことは前作ではやっていなくて、パート2で描こうと思っていました。前作の時はあえてあまり触れないようにようにしていたんですよ」と明かし「今回はアドベンチャー感は置いておいて、戦場を描くことにフォーカスして。前作の土台の上で今回があったかのようですが、やることなすこと全部違いました。役者さんに要求することも映画が違う感じでやらせていただきましたね」と語った。
壮大なスケールでの撮影ゆえ、CGを駆使した場面も多かった。もちろん演じる際はそうした加工はないため、演者は景色を想像しながら演じなければならない。山崎はそうしたシーンについて「多かったですね」と語り「スケールが大きすぎて。『とにかくあの丘に突撃だ』みたいな。(演じた)信としては複雑なことをあまり考えなかったので、シンプルにできました。(景色を)みんなで共有しながらできたと思います」と振り返った。
お互いの現場での様子についても聞いた。山崎は佐藤監督について「本当にスケールの大きい撮影をやっているのに、監督はすごいなと思いました。キャストの数も多くて、セットも大きくて。スタッフも何百人もいる中で監督が全部やっていたので」と話した。佐藤監督は山崎の成長を感じたといい「前作の時は探りながらやっているところもあって、チームで動く時はわきあいあいとしていました。今回は経験者という感じがあって。全く違う仲間を率いていく中での旗振り役、先導していく感じが信の成長とちょうど似ている感じがして、いいなと思ってみていました」と語った。
映画は続編製作も決まっている。山崎は「キングダム」出演による自身の成長への感謝も語った。続編、そしてまもなく迎える30代へ向けては「目標は決めてないです。どうなるのか自分でも楽しみにしたい」と笑顔をみせつつ「それこそ『キングダム』を見てくれた人を元気にできたり、夢を与えたり、明日を生きる活力になったり。ポジティブな力がたくさんある作品だと思うので。そういうメッセージを伝えられる作品で演技ができたらと思います」と力を込めた。3作目は23年夏に公開予定。すでに待ち切れない思いでいっぱいだ。【松尾幸之介】



