明石家さんまが出演するMBSテレビ「痛快! 明石家電視台」(土曜午後3時=関西ローカル)や、ダウンタウン浜田雅功出演の同局「ごぶごぶ」(土曜午後2時=関西ローカル)など、同局の人気番組がここに来て上昇傾向だ。

MBSの虫明洋一社長(60)は19日、大阪市の同局で行われた新春社長会見で手応えを明かした。

長年深夜帯で放送されていた2番組を、22年10月から土曜の昼帯に移動。結果、改編後の10~12月の同時間帯視聴率は前年の同月より0・1ポイント上がり、ランキングも同率トップに浮上した。

虫明社長は「(深夜帯に)テレビの前に座る方が減ってきている。大物の方の番組がこのままでいいのかというのが原点だった」とし、早々の好成績に満足感をあらわにした。

大胆な改編により、同局では土曜の朝から夕方まで、自社制作番組がタスキをつなぐ形になった。

「所さんお届けモノです!」(午前7時30分)、「サタデープラス」(午前7時59分)、「せやねん!」(午前9時25分)、「よしもと新喜劇」(お昼12時54分)、「ごぶごぶ」(午後2時)、「痛快! 明石家電視台」、「三度の飯よりアレが好き!」(午後4時)、「住人十色」(午後5時)と続く。

これも狙いのひとつだった。虫明社長は「編成策がばちっとはまって結果出ることは少ない。うれしい成功例になった」と話していた。

MBSはテレビに限らないコンテンツ作りも進めている。来年3月末にはJR大阪駅の西側に新劇場を開業する予定。同席したMBSメディアホールディングスの高山将行社長は、建設が順調に進んでいることを説明し、開業に向けて期待感を示した。