女優中村玉緒(83)が22日、都内で、ヒロインを演じた映画「大菩薩峠」(60年、三隅研次監督)の4K上映記念のトークイベントに出席した。開催中の「大映 4K映画祭」で行われた。

中里介山の小説を原作にした、市川雷蔵主演の時代劇映画シリーズで、中村は1人2役でヒロインを演じた。

中村は雷蔵と幼なじみだった。雷蔵と夫勝新太郎さんとの関係を聞かれ「仲良かったですね。私は雷蔵さんと結婚するつもりだったんだけど、知らない内に主人と結婚しました。主人も『雷ちゃんと結婚すると思ったけど、俺と結婚したんだな』と言ってました」と、笑顔で明かした。

「大菩薩峠」の撮影の思い出について、三隅監督のカットの掛け声をまねしながら「『キャーット!』って。てにをはをきっちり覚えました」と振り返った。中村は同作などでブルーリボン賞助演女優賞を受賞している。

また、健康のひけつについては「朝も、お昼もきっちり食べます。入院するような病気はしたことがありません」と話した。今月、TBS系「さんま・玉緒のあんたの夢かなえたろうかSP」で久しぶりにテレビ出演した。観客に「『夢スペ』見ていただけましたか。来年もやると思います」と呼びかけていた。