90年代に一世を風靡(ふうび)した英国のガールズグループ、スパイス・ガールズが、5月に行われるチャールズ国王の戴冠式で再結成する可能性が浮上していることが分かった。英デイリー・メール紙などが報じたもので、サッカー元イングランド代表のスター、デビッド・ベッカム氏の妻でデザイナーのビクトリア・ベッカムさんを含むメンバー5人全員でパフォーマンスを行う可能性があるという。実現すれば、2012年のロンドン五輪の閉会式以来11年ぶりの再結成となる。

94年に結成されたスパイス・ガールズは、デビューシングル「ワナビー」が世界的な大ヒットとなったが、00年に活動を休止。07年には再結成ツアーを行っているが、ビクトリアさんは参加しておらず、メンバー全員がそろってパフォーマンスをしたのはロンドン五輪が最後となっている。

王室の主催者は戴冠式にスパイス・ガールズが出演することを熱望しているといい、英国史上最大のガールズバンドを押さえようと必死だと英サン紙も伝えている。

関係者は英サン紙に「戴冠式は五輪と同じくらい特別な一度限りのお祝いで、唯一無二のパフォーマンスになる」と述べている。メンバーのメラニー・Cは、昨年6月に行われたエリザベス女王の在位70年を祝うプラチナ・ジュビリー・コンサートにスパイス・ガールズが出演できなかったことに失望したと語ったばかり。メラニー・Cとメル・Bが実現させようと動いているとの報道もあり、世界中が注目する戴冠式で5人そろってのパフォーマンスが見られるかもしれない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)