歌舞伎俳優尾上菊五郎(80)の孫で、女優寺島しのぶ(50)の長男寺嶋眞秀(てらじま・まほろ)君(10)が、初代尾上眞秀を名乗り、5月に東京・歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」で初舞台をつとめる。7日、都内のフランス大使公邸での会見で発表された。

会見には菊五郎、叔父尾上菊之助(45)、寺島、父でフランス人クリエーティブディレクター、ローラン・グナシア氏(55)、フィリップ・セトン駐日フランス大使、松竹の迫本淳一社長も出席した。

眞秀君はフランス語で自己紹介した後、「僕は小さいころから歌舞伎が好きでした。5月に尾上眞秀として初舞台を踏むことになりました。いつか、僕とパパの母国フランスで、歌舞伎公演をやってみたいです。お客様に楽しんでもらえるように練習に励みますので、5月の舞台にどうぞお越しください」とあいさつした。

◆寺嶋眞秀(てらじま・まほろ)2012年(平24)9月11日、東京生まれ。17年5月歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」の「魚屋宗五郎」で初お目見え、その後も「盛綱陣屋」「実盛物語」など、子役の大役にも挑んでいる。NHK大河ドラマ「どうする家康」では、家康の嫡男信康の幼少期を演じるほか、CMやバラエティーでも活躍。祖父は歌舞伎俳優で人間国宝の尾上菊五郎、祖母は女優富司純子、母は女優寺島しのぶ、叔父は歌舞伎俳優尾上菊之助という芸能一家。