日本テレビ系情報番組「スッキリ」のMC加藤浩次が9日、東京五輪・パラリンピックをめぐる談合事件で、大会組織委員会のキーマンら4人が逮捕されたことを受け、「話にならない」と怒りを語った。

本大会前のテスト大会に関連した入札で談合を行った疑いで、大会組織委の元次長、森泰夫容疑者(55)が独占禁止法違反の疑いで逮捕された。本大会運営など約400億円の事業も入札なしで談合が行われたとみられ、東京地検特捜部は広告最大手電通を中心に巨額の利益を分け合ったとみて捜査する。

加藤は、東京五輪をめぐる一連の事件について「汚職があって、贈収賄があって、談合があって。ダメだよ、話にならないですよ。公平さが担保されていない」と憤慨し、「オリンピックって、フェアプレーや公平さが大前提の大会なのに、裏で大会を運営している側が談合やって、入札一切行わないで決めている。さらに贈収賄もある、汚職もある。何なの、って」。

「組織委員会全体が電通に丸投げするんですよ。電通もそれを分かっていて全部これをやっている」とし、過去の大規模イベントについても「今までずっとそうだったんじゃないのって疑っちゃう」。「大会がある時に、組織委員会だけに丸投げして電通や代理店と一緒になってやるって、これってもう変えないとダメなんじゃないの」と斬り込んだ。

今後も万博や冬季五輪誘致など大規模イベントがめじろ押しであることから「札幌オリンピックだってこんな状況じゃできませんよ」と話した。