元毎日放送でフリーアナウンサーの豊崎由里絵(34)が、TOKYO MXの報道・情報番組「堀潤モーニングFLAG」(月~金曜午前7時)で、4月3日からジャーナリスト堀潤氏(45)とともに新キャスターを務めることが14日、分かった。20年のフリー転身後、初の帯番組のレギュラーで「私がいた放送局は朝の生放送の番組がなかったので、初めての経験。朝は、とても特別なもの。起きて最初に見る番組は習慣づいていると思う。堀潤さんの非常に高いテンションに負けないように、テンション高く朝イチから白熱した議論を交わしたい」と意気込んだ。

「堀潤モーニングFLAG」は国政、都政、事件、事故などの最新ニュースの報道に加え「堀潤とZ世代が“いま”を語る」をキャッチフレーズに経済、テック、文化など、さまざまなテーマについて堀氏とZ世代のコメンテーターが議論するのがウリだ。豊崎は保育士の資格を持ち、19年1月に長男、21年3月に次男を出産した母という、生活者としての目線に期待を寄せられている。

加えて、40代中盤の堀氏とZ世代のコメンテーターとの間の、橋渡しの役割も求められる。1月に番組にゲスト出演した際、子育ての大変さや必要な行政の補助になどについて語ったが、Z世代から結婚への夢がなくなったという趣旨の反応が返ってきたという。豊崎は「大前提として、私は結婚して、子どもを産んで良かったし、今、メチャクチャ幸せなので…分かってもらえていた気になっていたと反省した」と振り返った。そして「上の世代からは『ズバズバ言って下さい』と言われる一方で、下の世代には希望のある話をしないといけないと勉強になった。忘れていた視点があったと」と、ゲスト出演時の反省を胸にキャスターを務めていくつもりだ。

堀氏は「朝のニュースなので採れたての話を、どこまでも早く出したい思いがある。海外ニュースだと最近はシリア、トルコの地震があり(現地とのやりとりが)夜になり編集して(番組の)チームに送る仮眠して朝、来て最後の出しをやる」と、番組における自身のスタンスを説明。「そういう状況なので、どっちかが元気じゃないと成り立たない。隣にいる豊崎さんに全部、お任せしたい。頼りにしてます」と期待した。

その上で「スタッフも男性が多くて、気付かないうちに視点が定まる。見ている人も、ニュースは男性の年齢が上の方の比率が多くなる。『何、言っているんですか?』とバシバシ、物言いをつけて、突き放してくれる人が必要」と続けた。「名だたる芸人さんたち…あの○○さんも、あんな○○さんも、こう(へし折って)してきた豊崎さんが、どうかと思いますよ? といただきました。MCというのはメイン・コメンテーター…羅針盤としてお願いします」と、豊崎の強気の番組回しに期待を寄せた。

豊崎は堀氏と同じ兵庫県生まれで、青学大で学んだ4年を除けば、関西圏が生活のベースだった。東京に生活の拠点を移して、まだ半年だが「住環境は公園が多くて、東京都の中で暮らしやすい場所を選んだけれど、物価が比べものにならないくらい高い。家賃が高くてビックリ。大学時代から10年たって、間に東京オリンピックを挟んで、私が知っている東京じゃなく、ビックリした。1人暮らしの時と、家族で暮らす東京は全然、違う」と驚いたという。

4月の議論のテーマは子育てだが「どれだけ税制で優遇されようと、補助金を出していただこうと、もっと子どもを産みたいとは、なかなか思えない。そのモヤモヤを、ずっと解決したいので、そんな話も出来る機会があれば」と語った。【村上幸将】