女優高石あかりが、24日公開の映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」で主演を務め、4月6日スタートMBSドラマ「墜落JKと廃人教師」では、地上波初ヒロインを演じる。昨年12月に20歳を迎え「感謝することから始めようと思いました。本当に多くの方に恵まれてきましたので」と20歳の抱負を語った。

生まれ育った宮崎の温暖な気候のように、まったりとした雰囲気が漂う。しかし、演技が始まればド派手なアクションをこなし、時には等身大の女性を演じるなど、幅広い役を演じきる。16年にダンス&ボーカルグループ「a-X’s」でデビュー。18年に卒業後に女優活動を本格化し20、21年に舞台「鬼滅の刃」シリーズで竈門禰豆子役を演じるなどして話題を呼んだ。

今後もさまざまな作品への出演が控えている期待の若手の1人。「全てにおいてチャレンジすることがすごく楽しいです。元々グループ活動していて、卒業して1人でやる不安があるはずなんでしょうけど、私はそうやって飛び込むことがすごく好きで。楽しくやっています」とまだあどけない表情ながらも、強心臓を持ち合わせる。

舞台、ドラマ、映画-。さまざまな作品に出演する中で、昨年は宮崎県参院選選挙イメージキャラクターを務めた。「地元があるっていうことにすごくありがたみを感じます。それが宮崎で本当によかったなと。ヤシの木とかモアイ像とかあって、空も広くて日本じゃないみたい。すごく誇れる地元です」と上京後、あらためて地元愛を抱いた。

1月に地元で行われた成人式には仕事の都合で参加できなかった。それでも、友人がたくさんの成人式での様子の写真を送ってくれ、地元のぬくもりを感じた。「だからこそ恩返しがしたいなと思いますね。他の地域もそうかもしれないけど、やっぱり宮崎って一丸になる力がすごくあります。そんな皆さんに応援してもらえるのが幸せで、そんな皆さんにうれしい報告ができるように頑張ります」と言葉に力を込めた。

本格的に女優として活動を始めて3、4年が経過した。数々の作品に出演するも、まだまだ修行の身。憧れの女優については、宮崎あおいの名前を挙げた。「無色透明のようで色がしっかりとある方。私もいろいろな役を自由自在にお芝居したいです。『高石あかりにしかできない』と言われる役者になりたいです」と力強く語った。

保育園に通っていた時から憧れていた女優。「本当に毎日充実しているなと。すごく多くの方に恵まれているなと実感しています。私だけの力ではなありません。本当に幅広く、いろいろな作品に出会わせてもらえているのは奇跡みたいな日々だと思います。日々、感謝しながら過ごしていきたいです」。これからも感謝の心を忘れず、新たなステージへと駆け上がる。【佐々木隆史】

◆高石(たかいし)あかり2002年(平14)12月19日、宮崎県宮崎市生まれ。16年にダンス&ボーカルグループ「a-X’s」でデビュー。18年に卒業後に女優活動を本格化し20、21年に舞台「鬼滅の刃」シリーズで竈門禰豆子役を演じて話題を呼んだ。身長160センチ。趣味は歌、ダンス。