歌手中澤卓也(27)が今月2日に静岡・富士スピードウェイで開催された4輪自動車レース「富士86BRZチャレンジカップ」で初優勝した。

小3から高1までプロのレーサーを目指し、カートレースに打ち込んでいた。だが、資金難などから活動を断念。夢を失っていた時に出会ったのが歌だった。NHKのど自慢大会でグランドチャンピオンに輝いたことをきっかけにスカウトされ、17年1月に「青いダイヤモンド」で歌手デビューをはたした。

7年目を迎えた2023年は歌手とレーサーの二刀流で全力投球する“シンガーソングドライバー”を目指している。このほど、日刊スポーツの取材に「シンガーソングドライバーとしての、4輪レースのデビューを優勝という最高の形で迎えられたのは本当にうれしく思います」と喜びをコメント。「今回のレースのためにマシンを用意してくださったチームの皆さんや、スポンサーの皆さま、サーキットまで応援に駆けつけてくれたファンの皆さんにも、良い結果報告が出来てホッとしています」と、初レースで見事に優勝した心境を明かした。

モータースポーツはマシンやレース時間・距離などによって細かく分類。今回は市販車をベースにした車両で競う「ツーリングカー」レースだった。「この良い波に乗って、次回のレースとなる『FCR VITA』というクラスの開幕戦も優勝目指して頑張りたい」と意気込んだ。

歌手としても12日にアルバム「HANDS MADE」とライブDVD「コンサートツアー 2022」を同時リリース。アルバム収録7曲はすべて新曲で、作詞や作曲を手がけた。さらに5月30日の大阪メルパルクホール大阪を皮切りに全国ツアーも予定。バンド、演歌・歌謡曲、弾き語りの3パターンを公演ごとに分け、中澤のバラエティーに富んだ世界観を全17公演でファンに届ける。「僕自身も新しい形での挑戦が、とても楽しみでなりません。ドライバーとしての一面もそうですが、今年のツアーでも中澤卓也のさまざまな一面を感じてもらえたらうれしいです」とアピールする。

23年の中澤はバージョンップ! レースと歌手の二刀流“シンガーソングドライバー”として、フルスロットルで駆け抜ける。