宝塚音楽学校111期生入学式が15日、兵庫県宝塚市の同校講堂で行われ、40人が出席した。式典ではマスクを外し、入学式後のセレモニーでは、校章バッジ贈呈も予定するも、4年ぶりに実施。段階的にコロナ禍以前に近づく中で、夢への1歩を踏み出した。

式典に先立ち、新入生から代表4人がコメントを発表。弾む思いを寄せた。

小熊萌子(おぐま・もえこ)さん(東京都)は娘役志望。「憧れのこの場所で入学式を迎えることができて、うれしい気持ちでいっぱいです」と言い、将来は「舞台のどんな所にいても、お客さまの目に飛び込んでいくような明るく元気なタカラジェンヌになりたいです」と目を輝かせた。

西巻いぶきさん(名古屋市)は「これから歩み出す芸の道にワクワクするとともに、ここで出会った同期生と切磋琢磨(せっさたくま)しあい、精進してまいります。お客さまの心に花火を打ち上げられるような、華やかな娘役になりたいです」と個性豊かな夢を伝えた。

觜本(はしもと)ゆかるさん(兵庫県川西市)も、娘役志望。家族や周囲の支えに感謝し「憧れ、大好きな制服を着て学校生活を送れることに感謝を忘れず、大好きな歌や舞踊などの芸をしっかりと学び、舞台人としても1人の女性としても成長できるように頑張ります」と気を引き締めた。

代表4人のうち、ただ1人、男役志望の平尾百合音さん(福岡市)は「これから、憧れていたグレーの制服を着て宝塚音楽学校に通えることを思うとうれしい気持ちでいっぱいです。2年間しっかりとお稽古に励み、舞台人として必要な技術を身に付けてまいります」と決意表明。将来は「凜(りん)として存在感があり、お客さまを笑顔にすることのできるすてきな舞台人を目指します」と約束した。