齋藤飛鳥(24)の乃木坂46卒業コンサートが18日、東京ドームで行われた。11年以上活動し、グループを引っ張り続けた1期生のエース。アイドルとしてのラストステージで躍動した。1日5万、2日間計10万人を動員。後輩達へのエールや持ち前の“ツンデレ”発言もあり、最後まで多くのファンを魅了した。

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齋藤飛鳥の卒コンを終え、人気の礎を築いた1期生が完全にグループから離れた。本格的に新時代に移行し、結成当初から全メンバーも入れ替わった乃木坂46だが、齋藤や今年2月に卒業した前キャプテン秋元真夏(29)ら長年第一線で活躍した先輩たちのおかげで、十分に「時間が稼げた」と言っていいだろう。この間に3、4、5期生たちが十分にキャリアを積んだ。

分かりやすいところだと、最新シングル「人は夢を二度見る」でダブルセンターを務める山下美月(23)久保史緒里(21)の躍進だ。女優として場数を踏み、山下はNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」、久保はNHK大河「どうする家康」に出演を果たした。齋藤も「乃木坂はもう大丈夫。だって朝ドラに出る子と大河に出る子がいるんですよ」と太鼓判を押す。

トップクラスの人気メンバーとなった遠藤さくら(21)賀喜遥香(21)らを擁する4期生、井上和(18)はじめ未来のエース候補がそろう5期生と粒ぞろいだ。誰が中心メンバーとなっても、ファンとしては違和感がないだろう。急激に変化したわけではなく、世代交代を着実にじわじわ進められたことが功を奏した。

乃木坂46はこの夏結成12周年を迎える。平均年齢20・4歳の38人は、まだまだアイドル界の最前線をひた走る。【横山慧】