7月1日付でジャニーズ事務所の社外取締役に就任する、プロ野球元日本ハムの白井一幸氏(61)が26日、関係者を通じてコメントを発表した。同氏は「エンタテインメントの世界とは縁遠い私への『ゼロからのチームづくりに力を貸してほしい』とのオファーには、私が力になれるかどうかは悩みました」と、オファーを受けた当初、葛藤があったと明かした。

その中「しかしジュリー社長の熱意と、逃げることなく過去にしっかりと向き合い、責任を背負い続ける覚悟を感じ、できるかどうかではなく、やるかどうかの方が大切だと判断してお引き受けすることにいたしました」と、藤島ジュリー景子社長(56)の熱意と覚悟が、引き受けた理由であり決め手だと語った。

今年のWBCで09年大会以来、3大会ぶり3度目の世界一に輝いた、侍ジャパンのヘッドコーチを務めた。世界の頂点を知るが「私のような野球人も含め、誰もがその名を知っているジャニーズというブランドがどうなっていくべきかを考えることは、厳しい目も注がれる中で、難しい仕事ではあります」と、難しいミッションであることは認識している。「そのためにも関わる以上は、今後ファンの皆様が安心して応援でき、タレントが誇りを持って活動できるジャニーズになるよう全力を尽くしていきます」と覚悟を示した。

日本ハム時代には、コーチとしてパ・リーグ優勝3回、日本一2回を経験。2008年から公演、セミナーなどの講師をはじめ、コーチングやチームビルディング、マネジメントなどを教える研修講師として活動。講演1000回、企業研修年間200回を超え、企業顧問契約を締結するなど経営者向けのコーチングも行った。20年にカーリング女子のフォルティウス、21年にはバスケットボール・B1リーグ東地区のレバンガ北海道のメンタルコーチに就任した。

そのキャリアを踏まえ「私が長年野球界や企業研修講師として培った経験を出し惜しみすることなく、そしてさまざまな意味で、人がより輝く場所が生まれるサポートができればと考えています」と、社外取締役としての今後のビジョンを語った。