中川大志(24)が6日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」オープニングセレモニーに、監督として登壇した。

中川は、5人の人気俳優が短編映画の監督に挑戦するプロジェクトの第3弾「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム3」で、監督作「いつまで」を製作した。中川は「楽しかった。子供の時から役者の仕事をさせてもらっていて、現場でスタッフの皆さん…撮影、照明の仕事…映画作りの裏側がが好きで。学生の時、遊びで友だちとやった。プロジェクトのぜいたくすぎるバックアップを受け、思う存分楽しんだ」と撮影を振り返った。

物語は、結婚式に出席した教師の洸、サラリーマンの礼司、画家の卵の泰正の3人は終電を逃して田舎の小さな駅に降ろされてしまう物語。洸を井之脇海、礼司を板垣瑞生、泰正を林裕太が、それぞれ演じた。「実体験ということではないんですけど、3人の男の子…自分の頭の中に浮かぶ、3人のあいつを思い浮かべながら、企画書を書いた」と語った。

「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム」3回の中で「自分が最年少で参加させていただく」状況だったという。「俳優部も含め若い、自分と同じ世代のチームでものを作ろうと。脚本家の方も年が近い方で言葉遣いは、今の若者っぽさは生々しく…と話した」と振り返った。

「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム」は、365日の準備期間をかけ、48時間で撮影し、25分以内にまとめ、かつ監督を務めた俳優が1シーンでも出るのが条件。中川のほか、高良健吾(35)が「CRANK-クランク-」、玉木宏(43)が「COUNT 100」、土屋太鳳(28)が「Prelude~プレリュード~」、野村萬斎(57)が「虎の洞窟」で監督を務め、ジャパン部門に選出された「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」でグランプリを目指す。

「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」は、04年から米アカデミー賞公認となったアジア最大級の国際短編映画祭。インターナショナルカテゴリーが25周年、アジア・ジャパンカテゴリーが20周年を迎える本年は「UNLOCK」がテーマ。20年からアカデミー賞候補枠が4枠となっており、16年には「合掌」が米アカデミー賞短編実写部門でオスカーを獲得した。