Snow Manが10日、初の4大ドームツアーの東京ドーム初日公演を開催した。念願の東京ドーム初単独ライブの喜びと感謝をかみしめつつ、熱気あふれるパフォーマンスでファン5万5000人を魅了した。デビュー3年で到達した大舞台もまだまだ通過点。9人の快進撃は始まったばかりだ。

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高さ20メートルから、ゴンドラに乗った9人が登場すると、早くも大歓声を浴びた。デビュー曲「D.D.」を熱唱しながら、自分たちだけのファンで埋まった客席をじっくり眺め、ゆっくり降下した。目黒蓮(26)が笑顔でファンを指さし、向井康二(28)は両手を大きく広げてアピール。佐久間大介(30)は「ヘイ東京ドーム!こんなもんか~!?今日は俺たちと一緒に騒いで行こうぜ~!!」と絶叫。ドーム全体を揺らした。

東京ドームは、19年8月にCDデビューが発表された思い出深い場所だ。ジャニーズJr.時代にも、何度も先輩グループのバックダンサーとして立った。目黒は「水道橋の駅からここを歩いていたな~、とか思いだしながら車で会場に入って、すごく感慨深くなりました」とほほ笑んだ。

ライブは深澤辰哉(31)阿部亮平(29)を中心に全員でアイデアを出し合い、演出や構成などを決めた。ドームならではのド派手な演出を連発。幅12・6メートル、奥行き9メートルのムービングステージに乗って、アリーナ上空を93・6メートルにわたって移動。「Cry out」では4000発の炎が上がり、85発の火薬で爆音が巻き起こった。宮舘涼太(30)は「僕らの気持ちも、炎に負けないくらい燃えています」と言い切った。

5月の京セラドームから始まり、東京、福岡とまわって7月の名古屋で締めくくる。全10公演で計46万人を動員する、グループ過去最大のドームツアーだが、渡辺翔太(30)は「『チケットが外れた』って声をたくさん耳にします。もっとドームの公演数を増やしたり、5大ドームとか、スタジアムでもやりたい。また目標ができました」と先を見据えた。リーダー岩本照(30)も「やっぱり、これがゴールではないので。完全に満足するかって言われたら、そうじゃないかな」と意欲は尽きない。

俳優として引っ張りだこの目黒は7月期TBS系ドラマ「トリリオンゲーム」に主演、バラエティーでも幅広く活躍中の佐久間も来年公開の映画「マッチング」出演を控えるなど、それぞれソロ仕事も充実している。5月発売の3枚目アルバム「i DO ME」は発売初週でミリオンを達成し累計売り上げは116・7万枚。男性アーティスト初のファーストアルバムから3作連続ミリオンを記録し、快進撃が続く。最年少ラウール(19)は「行けるとこまで行きたいです」と貪欲に誓った。【横山慧】