市村正親(74)鹿賀丈史(72)が5日、東京・新国立劇場中劇場で、ダブルキャストで主演するミュージカル「生きる」(7~24日)囲み取材に登壇した。

黒沢明監督の同名映画をミュージカル化した作品。18年に初演され、20年に再演。今回は再々演となる。余命宣告を受けた市役所の課長・渡辺勘治が、残された人生と向き合う物語。2人は初演から出演する。

3度目の今回の仕上がりに市村は「どういう風に出来上がっているかは僕らはわからない」と笑わせたが、演出の宮本亞門氏は「本当に素晴らしくて、再演を重ねて濃密に、今回は新たなキャストも加わって深くなっている。初演に来た方も必ずきてください」とアピールした。

市村は「毎回必死に残りの人生を生きる話だから、とにかく1回1回を懸命に『生きる』のみです」。演じる、渡辺勘治は60歳という役どころだが「僕にとっては若い役の演技なんですよね。心の中では踊っていますけどね(笑い)。ビッグナンバーも3つ持っていますから」と意気込んだ。

鹿賀は「創作ミュージカルで再々演が第一にうれしい。演出も細部にわたり、中身が濃く、作品自体を掘り下げた作品になっています」。この日は5年前の写真を発見したといい「若いなっていう。この5年で年を取ったなって思うんですけど、逆に今、渡辺勘治を演じるのがちょうど良いかなとも思います」。

宮本氏は「本気で『生きる』ことに、一点集中しているという点では、今はいろんな事が起きる時代で、どう生きていけば良いんだろうと思う人には勇気とヒントを与えられる作品だと思っています。ガンの話をしているけど、全然悲しくない、希望しかない話なのでぜひお待ちしております」とコメントした。

大阪・梅田芸樹劇場メインホール(9月29日~10月1日)でも上演する。