ジャニーズ事務所が2日、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり、都内で9月7日に続き、2度目の会見を開いた。

第1回の会見に登壇した、藤島ジュリー景子前社長(57)は出席しなかったが、メッセージを文書で発表し、プロデュースなどを手がけるグループ会社「株式会社ジャニーズアイランド」の社長を務める井ノ原快彦(47)が代読した。その中で、ジュリー氏はジャニー氏と、母であり弟のジャニー氏を副社長として長年支えて、21年8月に93歳で亡くなった藤島メリー泰子名誉会長との関係について触れた。ジャニーズ事務所の相続について「4年前、母から相続しました。ジャニーだけでなくメリーも権力を持っていました。ジャニーはお小遣いをもらっていたので、経営はメリーが行っていた」などと語った。

ジャニー氏との関係については「私は生まれてから1度も食事をしたことはない」とした。そして、99年11月にジャニーズ事務所とジャニー氏が性加害を報じた「週刊文春」を名誉毀損で提訴した件についても、メリー氏から「ジャニーは無罪だから訴えた。負けてしまったのは弁護士のせい」と聞かされていたという。ジュリー氏は「下で働いていた人も、それを信じていたと思う。ジャニーはある種、天才的に見えた。ある種、洗脳…私も良いところを信じたかったのだと思う」と続けた。

メリー氏との関係についても「メリーも私が意見が違うことを言うと、狂ったように叩き潰すことがあった。当時は病名はなかったが、今はパニック障害とされていました。事実、私には権限はありませんでした」と説明。「メリーには孫に会いたいと切望され、年に数回旅行したが、私はメリーと極力、話をしてこなかった」とした。

母との確執があった当時から、過呼吸になってしまうことがあり、2度目の会見に出席しなかったのも「過呼吸にならずにお話しできる自信がなかった」と説明。「ジャニーがしたことは私も許せません。(被害者が)幸せになれる後押しになるよう精いっぱい頑張りたい」とした。

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