俳優竹中直人(67)が19日、89歳で亡くなった財津一郎さんを追悼するコメントを所属事務所を通じて発表した。

竹中は85年のTBS系ドラマ「サーティーン・ボーイ 僕は札束中学生」で財津さんと初共演。当時を「お芝居にかなり厳しかった。かなり怖かった」と振り返った。

だが、96年の大河ドラマ「秀吉」で再会すると印象は一変したという。竹中は財津さんに演技を優しく見守られ「初めてお会いした時の印象とは全く違い、ぼくを受け入れてくださっている事、ぼくを信じてくださっている事が、とても嬉しかった事を深く覚えています」と感謝。「あのどくとくな顔、あのどくとくな佇まい、そしてあのどくとくな声はいつまでもぼくの中に生き続けています」と追悼した。

 

▽竹中コメント全文

財津さんとはテレビドラマ【サーティーンボーイ】(1985)で初めて共演させていただきました。その時の財津さんはお芝居にかなり厳しかった。テレビで見ていた印象とは違い、ぼくの芝居に対してそんなんじゃダメだという感じでかなり怖かったんです。ぼくをじっと見つめる財津さんの眼差しは、ぼくの本質を見透かしているようでおどおどしてしまった事を覚えています。

そして数年が経ち大河ドラマ【秀吉】(1996)で久しぶりにご一緒させていただきました。

ぼくが演じる秀吉の義理の父、竹阿弥を財津さんが演じました。

「財津さん、お久しぶりです。」とご挨拶に伺うと、以前共演した時とは全く違い、なんとも言えないくしゃくしゃな笑顔で大きく頷きながらぼくを見つめて下さった事を思い出します。秀吉の撮影現場では遠くから自分のお芝居を見守ってくださいました。初めてお会いした時の印象とは全く違い、ぼくを受け入れてくださっている事、ぼくを信じてくださっている事が、とても嬉しかった事を深く覚えています。

財津さん、財津さんのあのどくとくな顔、あのどくとくな佇まい、そしてあのどくとくな声はいつまでもぼくの中に生き続けています。財津さん、ありがとうございました。

 

竹中直人