宝塚歌劇の雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」の通し舞台稽古が2日、東京宝塚劇場で行われ、終了後にトップ彩風咲奈、トップ娘役の夢白あやが取材に応じた。公演は3日~2月11日。

「ボイルド・ドイル-」は、「名探偵シャーロック・ホームズ」を生み出した英作家アーサー・コナン・ドイルが主人公。彩風は「決して派手な作品ではないですが、その中にある物語の大切さ、ドイルという人が純粋な心を持っているので、思い描く夢や想像にお客さま一緒にひたっていただきたいな、と思います。そこが宝塚らしさに通じているのかなとすごく思います」と話した。

作家で医師、多趣味だったドイルを演じるにあたり、彩風は「本当におもしろい方。自分がその方を演じるのに閉じこもっていてはいけないと思うので、毎回、毎回、想像力を働かせて、妄想、夢をいっぱいふくらませています。私もいつも舞台には命を燃やしておりますけれども、さらにパワーを倍増させて挑んでおります」と笑みを見せた。

「FROZEN-」は、雪組100周年を祝福する作品で、作曲家フランク・ワイルドホーン氏が書き下ろした楽曲も披露されている。彩風は「ワイルドホーンさんが書き下ろしてくださった楽曲が本当にすばらしく、歌わせていただく時、これまで諸先輩方がつむがれてきた歴史、すばらしい先輩方の顔が浮かびます。宝塚を愛してくださるお客さまの1人1人のお顔が浮かぶので大切にしたいと思います」と話した。

夢白は「お芝居、ショーともに、大変明るい作品となっているので、皆さまにより元気に、ハッピーになっていただけたらなと思います。そして、本年100周年を迎えますので、いつも以上に盛り上げていきたいと思います」と話した。

彩風は10月13日付で宝塚歌劇団を退団することを発表している。