弁護士の菊池幸夫氏は28日、TBS系「アッコにおまかせ!」(日曜午前11時45分)にVTR出演し、ダウンタウン松本人志(60)が、自身の2015年の一般女性への性的行為強要疑惑を報じた「週刊文春」を発行する文芸春秋などを提訴した件をめぐり、双方の代理人弁護士についてコメントした。双方が検察、弁護側として対峙(たいじ)した訴訟が過去にあり、今回は「リターンマッチ」になることにも触れた。

松本の代理人を務める田代政弘弁護士について、菊池氏は「検察官をやられていた。弁護士になられた後、企業コンプライアンスやプロ野球の代理人を担当されている方と聞いている」と指摘。一方、文春側代理人の喜田村洋一弁護士について「人権派として名の知れた弁護士で、表現の自由にも精通されている方」と説明した。

喜多村氏については、旧ジャニーズ事務所と文春が性加害問題をめぐり訴訟になった際にも文春の代理人を務めたことに触れ「主要な争点である性加害が、あったのかどうかなのかというような点に関し、1審は文春が敗訴したが、2審に至って喜多村先生がひっくり返す形で性加害を認めるという判決を導き出した。こういう功績があったと聞いている」とも指摘した。

その上で、田代氏と喜多村氏が、かつて検察側と弁護側で対決した「接点」に言及。「ある政治家の裁判で、検察官時代の田代弁護士と、被告人側に喜多村弁護士がいた。法廷で対峙したことが過去にあった。今回はリターンマッチということになるのかもしれない」と触れた。

かつて小沢一郎衆院議員が、資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり政治資金規正法違反の罪で強制起訴された裁判(無罪が確定)で、田代氏が検事、喜多村氏が小沢氏の代理人を担当した。