米映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)」(22年)でアカデミー賞助演男優賞に輝いたキー・ホイ・クァン(52)が、ユニバーサルの新作アクション映画「ウィズ・ラブ」に主演することが発表された。

クァンにとって俳優人生40年で、今作が初主演作となる。米バラエティ誌によると、映画「アベンジャーズ」シリーズなどで知られるスタントコーディネーターのジョナサン・エウセビオ氏の監督デビュー作になるといい、2025年2月7日に米国で公開される予定だと伝えている。

昨年のアカデミー賞授賞式で、「私の旅はボートから始まり、難民キャンプで1年過ごし、ハリウッドの最高のステージにたどり着いた」と感動的なスピーチをしたクァンは、スティーブン・スピルバーグ監督の「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(84年)の子役としてデビューし、「グーニーズ」(85年)などにも出演したが、その後しばらくして俳優としての仕事がなくなり、表舞台から遠ざかっていた。

約20年ぶりに「エブエブ」で俳優復帰したが、撮影が終わってから作品公開されるまでの間も仕事がなく、健康保険を更新できない苦境に立たされていたことを明かしていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)