米歌手オリビア・ロドリゴ(21)が12日、中絶が禁止されている米ミズーリ-州セントルイスで行った公演で、中絶擁護団体とタッグを組んで来場者にコンドームや緊急避妊薬などを無料配布したことが話題になっている。

ミズーリ-州中絶基金が妊娠中絶へのアクセスができるよう希望者に配布をしていたという。観客がX(旧ツイッター)に投稿すると、称賛の声が相次いだが、子どもも多く来場していることを理由に主催者から今後の公演での配布が禁じられたという。

同州では22年にロー対ウェイド事件の判決を覆し、生命の危険にさらされている場合を除いてすべての人工中絶が禁止された。ロドリゴは、今ツアーのチケットの売り上げの一部を中絶の権利を守るための活動をする団体と自身が設立した女性や少女を支援するための慈善基金Fund 4 Goodに寄付することも明かしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)