海外でも大人気の5人組ビジュアル系ロックバンドDIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)が、28日までに米国のAIテクノロジー企業「Cifer Studio(サイファー・スタジオ)」とのパートナーシップを発表した。
Cifer Studioは、アーティストの権利保護を核としたAIインフラを構築する米企業。「AIによる無断学習」に異を唱え、クリエーターが主権を持つ技術モデルを提唱。クリエーターの著作権、知的財産、さらには創作活動の完全性を保護することを目的としたインフラ開発を行っている。
DIR EN GREYは1997年(平9)に結成。映像を駆使した世界観で、日本のみならず海外でも熱狂的な支持を得ている。既存の枠組みを破壊し、進化し続ける姿は国内外の多くのアーティストに影響を与えている。今年4月の5年半ぶりのアメリカ単独公演も大成功を収めた。
Cifer Studioは「DIR EN GREYの持つ一貫したセンスと、芸術的自律性に対する妥協のない姿勢」に着目。クリエーティブの独立性を重んじる両者の価値観が一致して提携に至ったという。DIRの音楽およびビジュアル素材を高度なAI技術で解析・活用、新たな表現形態の模索を行う。この取り組みは「人間の創造性をAIに置き換えるもの」ではなく、アーティストが持つ独自のビジョンを保護、拡張するためのツールとして位置づけられている。
この提携について、DIRのギタリスト・薫は「AIディルアングレイvsディルアングレイとかなったら面白いですね」と歓迎。Cifer Studioの創設者兼CEOのミランダ・ヴァレリン氏は「テクノロジーの進歩がプライバシーや著作者の権利を犠牲にしてきた歴史を打破したい。DIR EN GREYのような、芸術的真理を追求し続けるアーティストと共に歩めることを光栄に思う」と話している。
今後は共同研究と開発を段階的に進めていく。来年2026年には、今回の成果を反映したアーティスト向けのシステムやツールの第1弾が公開される見通しだ。



