合成麻薬MDMAを使用したとして、麻薬取締法違反容疑で俳優押尾学容疑者(31)が逮捕された事件で、押尾容疑者が「2日に死亡した女性と一緒に錠剤を飲んだ」と供述していることが5日、警視庁への取材で分かった。麻布署は同日、押尾容疑者を送検した。

 麻布署によると、六本木ヒルズのマンションの部屋で2日、飲食店従業員の女性(30)が死亡しているのが見つかった。押尾容疑者は女性と一緒にいて、異変を感じたためマネジャーを呼び、その後部屋を立ち去ったが、3日に尿検査を受け、合成麻薬の陽性反応が出たため逮捕された。

 女性は司法解剖の結果、目立った外傷はなく、明確な死因は分からなかった。麻布署は病理検査を進め、薬物と死亡の因果関係を調べている。

 押尾容疑者は、女性と飲んだ錠剤について「違法な薬物とは思わなかった」と容疑を否認している。逮捕前に見られた手の震えもなくなり、落ち着いた様子で調べに応じているという。

 [2009年8月5日13時31分]ソーシャルブックマーク