アナウンサーの故逸見政孝氏(享年48)の妻でエッセイストの逸見晴恵さんが21日、肺胞蛋白(たんぱく)症のため死去していた。61歳だった。葬儀・告別式は、遺族の遺志で24日に家族葬として営まれた。

 肺胞蛋白症は、空気を入れる袋状の肺胞腔(くう)に、蛋白の物質が充満する病気で、呼吸困難などに陥る。血液悪性疾患や感染症などが原因といわれる。

 晴恵さんは70年にフジテレビアナウンサーだった政孝氏と結婚。同氏が独立しフリーとなった後は、政孝氏の事務所の社長を務めた。93年に政孝氏が胃全体が硬くなるスキルス胃がんで死去すると、がんに関する執筆や講演を積極的に行った。テレビ番組にも出演し幅広く活躍。日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の審査員も務めた。長男の太郎は俳優、長女の愛もタレントとして活動している。

 [2010年10月25日17時24分]ソーシャルブックマーク