今月1日に宝塚歌劇団に入団したばかりの100期生39人が13日、兵庫県宝塚市の同歌劇団けいこ場で、初舞台で披露するラインダンスを公開した。

 100期生には、プロゴルファー小達敏昭(46)の一人娘で、故夏目雅子さん(享年27)故田中好子さん(享年55)のめい、男役の風間柚乃(かざま・ゆの)、元祖・甲子園のアイドルで近鉄などで活躍した元プロ野球投手の太田幸司氏(62)の長女、娘役の妃純凛(ひずみ・りん)らがいる。39人は全身黒のレオタード姿で、約4分の楽曲に息を切らしながらも、笑顔を絶やさず。首席入団した男役の蘭尚樹は「スミレの花言葉は『小さな幸せ』。私たち39人は大きなブーケにし、大きな幸せとしてお客様に届けたい」と誓った。

 というのも、スミレは劇団イメージに加え、今回の初舞台ラインダンスの衣装でも、100周年を象徴し、胸に大きくあしらわれている。フランスの新進デザイナー、アントワーヌ・クルック氏の作品で、シックな黒を基調にスミレの色が目立つあしらい。蘭は「自分自身がスミレの花のような気持ちで、華やかな衣装を最大限に生かせるラインダンスにいしたい」と、早くも“宝塚魂”を胸に宿した。

 39人は、今月21日に宝塚大劇場で初日を迎える月組公演「TAKARAZUKA花詩集100!!」(4月28日まで)で初舞台を迎える。例年は、初舞台生によるラインダンスのみの出演だが、100周年の今年は、月組メンバーとともに、100人で繰り広げられるラインダンスとあわせ、2場面に出演する。

 100人のラインダンスは、バラがテーマで、衣装も華やかにバラをデザインしたものになる。演出の藤井大介氏によると、100人のラインダンスは、両端のステージも使い、ショーの終盤に上演し、フィナーレを盛り上げる。約4分半の踊りになるという。