アントニオ猪木(65)の物まねで人気上昇中のピン芸人、アントキの猪木(35)が、先月23日に結婚したことが4日、明らかになった。お相手は30代前半の女性実業家で、本家の元妻の女優倍賞美津子(62)似だという。1年半前に飲み会で知り合って「『1、2、3、ダーッ!』で1月23日がいい」と、婚姻届を提出した2日前にプロポーズした。

 2人が知り合ったのは1年半前。友人に誘われた飲み会だった。アントキのは「第1印象は、ほとんどない。遅れて参加して、2次会には出ずに帰りました」と振り返る。だが、その時にチラシを配った2週間後のお笑いイベントで再会、交際が始まった。「ビジネスの話をしているうちに意気投合した。小柄ですが、倍賞美津子さん似です(笑い)」。1年前からは一緒に住み始めた。当初は結婚は意識していなかったが、本家同様「123」が並ぶと気合が入る。「23日の2日前に『もうすぐ23日だぞ』って言ったら『ハイ』って言ってくれました。結婚しても、あまり変わりはありません。相手の名字が変わったことくらいかな」と話している。

 アントキのは28歳まで、生まれ故郷の茨城県千代田町(現かすみがうら市)の役場に勤めていた。28歳で退職。自分でビジネスを始めたが「猪木に似てる」ということで地元のショーパブに出演。フジ「笑っていいとも!」の「身内自慢コンテスト」に出演したところをスカウトされて30歳で芸人になった。

 芸風以外にもアントニオ猪木に似ているのが事業欲だ。「6月完成予定の新エネルギーのバイオディーゼルのプラント設計、建設を進めています。ヤトロフィという植物のバイオ燃料です。それとアクアリウムのレンタル業に天然水素水の販売も」と話す。本家はサトウキビの搾りかすを使ったアルコール燃料の開発などで数十億円の借金を背負った。アントキのは「芸ではまねても、借金はまねないようにします」と話している。夫人もビジネスパートナーとして、イベントを考えているという。

 新婚旅行は、本家がスキャンダルを指摘されたカンボジア。子供は「1、2、3、ダーッ!

 で3人」と笑っていた。

 [2009年2月5日8時56分

 紙面から]ソーシャルブックマーク