SMAPが上海万博(5月1日開幕)で6月13日にファンの集いを開催することが26日、万博事務局から発表された。会場は万博会場内の最大施設、万博文化センター。1万8000人収容のアリーナで、約90分間にわたるイベントを行う。SMAPにとっては、意外にも今回のイベントが初の海外進出になる。

 あの上海万博の舞台にSMAPが立つ。現在、同博はPRソングと岡本真夜の「そのままの君でいて」が似ているとされる盗作騒動で揺れているが、関係者によると、事務局はSMAP側に2年前から出演をオファーしていたという。事務局は、招聘(しょうへい)理由を「SMAPは中国の若者もあこがれる日本のスーパーグループ。日本の音楽文化を代表するものを中国の人々に見せたい」と説明している。

 今回のイベントは、08年から行われてきたPRイベント「万博を歌える」シリーズの一環だ。過去にセリーヌ・ディオンら世界的歌手も参加した。万博開催期間中に事務局が日本から招聘するのはSMAPだけ。この日、上海市内で行われた事務局による会見に約150社が詰めかけ、SMAPへの注目度の高さを示した。

 SMAPは海外公演の経験はなく、意外にも今回のイベントが初の海外進出になる。オファーは多数あったが、メンバーのソロ活動が充実。スケジュールを合わせるのが難しいことなどから、慎重に海外進出の機会を探ってきた。世界的イベントが舞台という日本を代表するグループにふさわしいスケールで、最高の世界デビューを飾る形になる。

 SMAPは「SMAPとして5人一緒に海外のステージに立つのは初めてなので、新しいチャレンジだと思い、心を込めて、上海万博のステージに臨みたいと思います」と話している。

 [2010年4月27日8時11分

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