V6坂本昌行(39)が「ゾロ

 ザ・ミュージカル」(11年1月13日開幕、東京・日生劇場)のオーディションに合格し、主演することが10日、制作の東宝から発表された。総督の息子、ディエゴがゾロに変身し、強きをくじき弱きを助けるヒーロー物語は世界的に有名。映画版では、アラン・ドロン、アントニオ・バンデラスら大物俳優がゾロを演じた。

 ミュージカルは08年にロンドンで初演。09年に英国で最も権威がある演劇賞「ローレンス・オリビエ賞」に5部門でノミネートされた。演出や振付師など大多数の英オリジナル版スタッフが、日本版も担当。製作費約10億円の大作になる。

 坂本は88年にジャニーズ事務所入所時以来のオーディションで大役を勝ち取った。最近では嵐の二宮和也がクリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」でビデオオーディションで役を得たが、知名度のあるジャニーズのタレントがオーディションを受けること自体が珍しい。

 92年に舞台デビュー。以降、毎年舞台に出演し、舞台俳優として地位を築き上げてきた坂本だが、「舞台仲間からオーディションの話を聞いて、ぜひやりたいと。オーディションは海外では当たり前ですから」と志願した。英国スタッフを中心に行われたオーディションでは課題曲2曲を披露したほか、面接を受けた。「家で練習し過ぎて、会場に着いた時は声がガラガラでしたね」と振り返った。

 舞台は命綱なしのフライングなど激しいアクションも盛り込まれる。「自分が飛躍できるかできないか、大きな節目」。毎日ジムに通い、肉を食べるなど食生活を改善。強い決意のもと、勝負作への準備を進めている。

 [2010年8月11日7時50分

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