タレント麻木久仁子(48)が、タレント大桃美代子(45)の前夫、APF通信社代表の山路徹氏(49)と結婚し、約1カ月前に離婚していたことが24日、判明した。この日、都内で会見した大桃が暴露し、麻木も認めた。また、大桃は自身のツイッターで前夫と麻木が「不倫していた」とつぶやいた問題を謝罪。その上で、山路氏と大桃の結婚生活が破綻した後に交際を始めたことを理由に「不倫ではない」と主張している麻木に対し、大桃は「破綻していたと思っていない。不倫になる」と反論。山路氏への未練も口にした。

 麻木はこの日夜、マスコミ各社にファクスで山路氏と婚姻関係にあったことを明かした。「婚姻関係にあったとのことについては、事実であり否定するものではありません」。所属事務所も「結婚し、離婚したということです」と認めたが、麻木は「極めてプライベートな点を含みますので、後日あらためて代理人の弁護士よりご説明させていただきます」とした。

 22日の会見でも「1カ月前に終わった」と山路氏と破局したことを明かした麻木が、婚姻関係については「娘が20歳になるまで誰とも同居した結婚はしないと決意していました」と話すにとどめていた。しかし、大桃が「2人は婚姻関係にあると聞いた」と暴露したことで事実を認めざるを得なくなった。

 騒動のきっかけを作った大桃はこの日、海外から帰国し、約130人の報道陣を前に毅然(きぜん)と話し始めた。自身の行為を「2人の名前を出して申し訳なかった。人間性が稚拙だった。どうして抑えることができなかったんだろう」と謝罪。後悔で目を潤ませたが、麻木の主張に対しては真っ向から反論した。

 麻木は22日の会見で「山路さんから(大桃との)夫婦生活が破綻していたと聞いていた」「私と関係ないところで離婚の合意があった」などと主張し、山路氏との不倫関係を否定した。だが、大桃は「夫婦生活が破綻していたと私は思っていない。1カ月前に山路氏から『6年前から付き合っている』と聞き、その女性が麻木さんだと知ってショックだった。自分は籍に入っていたからそれは不倫になる」。さらに「(交際開始が)結婚している時期と重なっている上、(麻木と)婚姻関係があると聞きました」と打ち明けた。大桃からすれば、麻木が自身から山路氏を奪った「略奪婚」。衝撃は大きかったようだ。

 大桃と山路氏は03年6月に結婚し、06年6月に離婚が成立したが、納得はしていなかった。同年2月から3月にかけては何度も離婚届を破ったという。離婚原因については「私が働く女性として、家事などを含め、ケアができなかったからだと思っていた」。09年11月に離婚を公にしたが、「いつか修復できると思っていた。別れたくなかった」とも言った。

 この会見内容について、麻木は「私の認識とは食い違うところもあるようです」との見解を示した。その上で「男女の間では必ずしも、あからさまな事実のみが語られるとは限りません。時には思いやりから『優しいうそ』をついてくださったこともあろうかと、受け止めているところです。今はただ、山路氏と大桃さんの今後のご活躍をお祈りするばかりです」と記している。麻木は山路氏をめぐる争いを降りた形だが、この三角関係がどう展開していくか、山路氏の発言も含めて注目される。

 [2010年12月25日8時27分

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