木村拓哉(40)がアンドロイド役に挑戦することが14日、分かった。10月スタートのTBS系連続ドラマ「安堂ロイド~A.I.

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 LOVE?~」(日曜午後9時)に主演し、アンドロイドと天才物理学者の2役を演じる。高視聴率で話題の同局系ドラマ「半沢直樹」と同じ放送枠。ヒロインは柴咲コウ(32)で、平均視聴率30・6%を記録した03年同局系ドラマ「GOOD

 LUCK!!」以来のドラマ共演となる。ゴールデンコンビでこちらも大ヒットを狙う。

 「安堂ロイド」はオリジナル作品。殺された天才物理学者とそっくりの謎の男ロイドが机の引きだしの中から突然、婚約者の前に現れる。100年後の未来からやってきたロイドの使命は婚約者をあらゆる危険から守ること。「愛」という言葉を知らず、人間の「悲しみ」「怒り」も理解できない。現在と100年先の未来が結び付く時空を超えたラブストーリー。木村はアンドロイドの安堂ロイドと大学教授で天才物理学者の2役を演じる。「新世紀エヴァンゲリオン」を手掛け、宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」で声優も務めた庵野秀明監督が設定などに協力した異色ドラマだ。

 植田博樹プロデューサーは主人公について「寡黙で不器用で誰にも言えない過去がある男が、守るべき誰かと出会い生きていく意味を見いだしていく」と説明する。ヒット映画の「レオン」「野性の証明」「ボディガード」がアイデアや企画の参考になったという。「SF的な要素、ミステリー、サスペンス、アクションもある。けれど、まごう事なきラブストーリーにしたい」という。

 1年ぶりに連続ドラマ主演する木村は「新しい挑戦になると思います」と新境地を強く意識している。「時空を超えた世界、設定にもワクワクします。『ロイド』が現代でどう生き、どう変わっていくのか、スタッフ、キャストと一緒にしっかり作り上げていきたいと思います」と意気込む。

 現在、同じ放送枠で堺雅人(39)主演の「半沢直樹」が大ヒット中。11日放送の第5話の平均視聴率は29・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった(関西地区は29・5%)。木村・柴咲のタッグも「GOOD

 LUCK!!」最終回が平均37・6%という実績を持つ。植田氏は「視聴率、評判、クオリティー全てにおいて最高の評価をもらえるよう頑張るという意味で、もちろん、てっぺんを狙います」と話している。