小栗旬(31)が4月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「BORDER」(木曜午後9時)に主演することが3日、分かった。直木賞作家でドラマ「SP」の脚本でも知られる金城一紀氏が原案・脚本を書き下ろし、小栗は死者と対話できる特殊能力を持つ捜査1課刑事という異色キャラクターを演じることになった。

 小栗は「最初に金城さんから全話のプロットをいただき、それに準じて物語を進行させていくとうかがっています」。最初から脚本が完成している映画とは違い、連続ドラマは脚本が結末までは仕上がっていないまま収録をスタートさせることが多く、役作りが難しい面があった。小栗は「今のドラマのシステムでは考えられないようなありがたいことです」。入念な準備がされた今作にやる気をみなぎらせている。「作品と役柄の設定自体もすごく面白いと感じたので、ぜひ参加したいと思いました」。

 共演者も個性派が集まった。ライバル刑事は青木崇高、主人公の理解者でもある特別検視官を波瑠が演じるほか、遠藤憲一、古田新太らベテランの名脇役が顔をそろえる。

 山田兼司プロデューサーは「金城さんが小栗さんを想定して生み出したオリジナルストーリー。1話完結型で、刑事ドラマのフォーマットを超えた、名作映画のような輝きを秘めた人間ドラマ」と胸を張る。小栗は「収録が楽しみ。今作品を自分の新たな代表作にすべく、走り続けたい」と熱く語った。

 【瀬津真也】