【サンフランシスコ28日(日本時間29日)=近藤由美子】X

 JAPANのYOSHIKIが初のソロ世界ツアーの一環として、デービス・シンフォニーホールで公演を行った。同グループ念願のニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン公演を10月11日に開催。初の全世界ベストアルバム発売も発表した。

 米国屈指のクラシックの殿堂が、歓喜の叫びに包まれた。「今日はX

 JAPANに関して発表があります。グッドニュースです!」。終盤でYOSHIKIが誇らしげに、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)公演開催を発表した。同所はジョン・レノンやザ・ローリング・ストーンズら世界的スターが公演を行った音楽の聖地。会場となるメーンのアリーナ収容人数は約2万人。日本人の単独公演は12年のラルクアンシエルに続き、2組目の快挙となる。

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 JAPANにとって、同所公演は念願だった。YOSHIKIの持病、頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア悪化などで、08年に同所公演を中止した苦い思い出がある。個人的にも思い入れが深い。96年に敬愛する米ハードロックバンド、キッスの復活公演を同所で観賞。「いつかここでやりたい」と誓ったステージだった。「ついにここまで来たかと。MSGは音楽の聖地の1つ。全員集合!」とファンに呼び掛けた。同公演を皮切りに、3年ぶりの世界ツアーをスタートさせる。

 YOSHIKIは挑戦し続けている。開催中の初のソロ世界ツアー「クラシカル・ワールド・ツアー」は、X

 JAPANやソロ曲を全編ピアノ演奏。ツアーは25日に開始し、世界10カ国で13公演を行う。この日は2公演目。12年米ゴールデングローブ賞のテーマ曲を手掛けるなど、知名度は世界的に浸透している。この日の2600席のチケットは完売した。「だんだん雰囲気をつかんできています」と手応えを口にした。

 ラストはスタンディングオベーションの中で、ファンから星条旗を贈られた。ゲストのToshIが再度ステージに登場。X

 JAPANのMSG公演成功を誓うかのように、星条旗をまとったYOSHIKIとガッチリ抱き合った。