音楽プロデューサーつんく♂(45)が17日、喉頭がんが再発見され、今月上旬に手術を受けていたことを公表した。9月25日に「完全寛解しました」と快方に向かっていると報告したが、その後の検査で再びがんが見つかった。手術は無事成功し、回復を目指して現在は入院中という。

 つんく♂はこの日、マスコミ各社に書面を送り、手術を受けていたことを公表した。「『完全寛解しました』と発表させていただきました矢先ですが、修正発表をさせていただきます」という書き出しの文書には、再びがんが見つかった時の心境や、手術に至る経緯などがつづられていた。

 初期の喉頭がんが判明したのは今年2月。放射線治療と分子標的薬の化学療法による集中治療を受けた。治療中も「のどの腫れや発声しづらさ、痛みは続いていた」というが、複数の病院で何度も検査を受け、「治療の後遺症でそのうち治ります」と言われ、その後「完全寛解しました」と伝えられたこともあり「安心しておりました」という。

 ところがその後も「声帯の腫れと痛み、息苦しさ、声のかすれが自分なりに気になっていた」として、生検と呼ばれる患部の一部を切り取って調べる検査を受けた。その後、モーニング娘。’14のニューヨーク公演を見るため、今月初めに家族を伴って渡米したが、現地到着直後にがんが再び見つかったと知らせが届いた。その時の心境について文書には「そんなバカな…」と記している。

 公演後も家族と現地で過ごす予定だったが「すぐさま予定を切り上げ、『ショック』と『信じられない』という思いの中、急きょ日本に戻ってきました」。帰国してすぐに検査を受け、入院して手術を受けた。「バタバタの中、先生や看護師の方々に最善を尽くしていただき、無事に成功しましたことを報告させていただきます」。文面から、ひと安心した心境がうかがえる。

 今後については「しばらく療養させていただきますが、また元気になって戻ってきますので、待っていてくださいませ!」と前向きに記している。