映画の本編上映前に話題作や予告を紹介する「TOHOシネマズ

 ハリウッドトピックス」に出演中の山崎紘菜(ひろな=19)が、17日に開幕する東京国際映画祭の「フェスティバルナビゲーター」を務めることが決まった。スクリーンを飛び出して、映画と観客の橋渡し役になる。「緊張しますが、縮こまらないで堂々とやりたい」という。

 フェスティバルナビゲーターは、若い世代の視点から映画祭や作品の魅力を伝える役割だ。今年は俳優斎藤工(32)と山崎が務め、舞台やトークショーなどに出席する。「自分の言葉で作品の魅力を伝えるのはとても難しい。女優をやるのであれば言葉で表現できなくてはだめだと思っています。女優になるための勉強になります」。

 映画祭に向けて、コンペティション部門の15作品を中心に上映作品を繰り返し見ている。映画はこれまで俳優やカメラの動きを中心に見てきたが、いろいろな角度から見られるようになった。本番直前まで日本語字幕を付ける作業が行われるため、大学で学んでいる英語を生かし、英語や英語字幕で見ているという。

 11年にオーディション「東宝シンデレラ」で芸能界入り。昨年は、大林宣彦監督「この空の花」や三池崇史監督「悪の教典」など大物監督の映画に出演して女優の道を進む決意が固まった。大学で英語を学んでいるのも、ヨガで体の柔軟性を高めているのも全ては女優をやるため。ナビゲーターの経験からも貪欲に吸収するつもりだ。「いつかハリウッドで活躍したい。ミラ・ジョボビッチさんが憧れ」という。【小林千穂】

 ◆山崎紘菜(やまざき・ひろな)1994年(平6)4月25日、千葉県生まれ。11年「東宝シンデレラ」で審査員特別賞。中学時代はバレーボール部、高校時代は陸上部に所属。現在、都内の大学1年で英語を学ぶ。好きな俳優は篠原涼子、高良健吾。171センチ。血液型A。