こんにちは。いよいよ明日27日、英国のグッドウッド競馬場で行われるサセックスSにバスラットレオンが参戦します。7頭と少ない頭数ではありますが、超強力なメンバーがそろい、今年の世界最高峰のマイル戦になるのではないかと感じます。

最有力と目されているバーイードは8戦無敗の戦績を残しており、イギリス歴代最強馬の1頭、フランケルと比較されるほどの実力の持ち主で、絶対的な強さを持っています。この馬を中心にレースが進められると思いますが、バスラットレオンのような脚質の馬はヨーロッパ競馬ではまれで、引き離して逃げるスタイルが、どこまで通用するのか楽しみです。

グッドウッド競馬場は大変トリッキーなコースとして有名で、実力以上にコース適性が問われると言われています。また騎手が特徴をつかんでおくことも重要になってきますが、同競馬場を得意としているマーフィー騎手が、坂井瑠星騎手と一緒にコースや馬場の確認をしてくれる予定となっています。とても心強く感じるとともに、より勝利へのチャンスが広がるのではないかと思っています。

バスラットレオンは、日本からニューマーケットに到着して約1カ月が過ぎましたが、ドバイからの休み明けというローテーションの中、素晴らしい状態でレースに挑戦できるので、彼の未来にもつながるレースをしてほしいと願っています。私としては、バーイードを負かせるのはバスラットレオンしかいないと信じています。皆さま、遅い時間ではありますが、グリーンチャンネルでレースが放映されるので、応援のほどよろしくお願いします。

話は変わりまして、今週から香港のトップジョッキーの1人、ヴィンセント・ホー騎手が短期免許を取得し、日本の競馬に初めて参戦します。彼との出会いは2021年のラヴズオンリーユーと勝利したクイーンエリザベス2世Cです。とても温厚な好青年で、そして大の日本好きというのが印象的でした。今回の来日をずっと楽しみにしていたので、サポートできることを光栄に思います。今週始まる新潟開催から、数多くの騎乗依頼をいただけたことに、関係者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。そしてホー騎手が、ファンの皆さまとともに競馬を楽しめたらと思っていますので、ご声援のほどよろしくお願いします。

来週のコラムでは、イギリス遠征中の2頭の話とホー騎手のお話をご紹介したいと思います。(レースホースコーディネーター)

マーフィー騎手(右)が今回も坂井騎手(真ん中)にコースガイドをしてくれます
マーフィー騎手(右)が今回も坂井騎手(真ん中)にコースガイドをしてくれます
「バスラットレオン頑張れ」と、キングエルメスと一緒に応援します。本当にかわいい!
「バスラットレオン頑張れ」と、キングエルメスと一緒に応援します。本当にかわいい!