よもやのしんがり負けを喫した浦和のゴールドCから約8カ月、船橋のアランバローズ(牡4、林正)が戦列に復帰する。前走後に精神的なリセットが必要と判断された昨年の東京ダービー馬は予定を決めずにリフレッシュ放牧。今月3日に調教試験を受け、明日の川崎の日刊スポーツ賞スパーキングサマーCで今年初戦を迎えることになった。

「58キロがどうかだけど、慣れていくしかない」と林正師。今日の船橋のフリオーソレジェンドCには57キロで出られたが、師は「1キロ重いか、1ハロン長いか」をてんびんにかけ、1600メートルの距離を選択したという。デビューから無傷の5連勝で全日本2歳優駿を制した舞台。「馬場も船橋より川崎の方がいいでしょう。時計を考えても」。今春に砂厚を増した地元に比べればスピードも生かせそうだ。

課題は初めて背負う負担重量だけか。師は「休みが長かったから、馬に緩みが出ていて、その緩みがまだ完全には抜け切っていないけど、それはしかたない。体はガチッとして良くなりました。まずは無事に始動を迎えられれば」。久々の実戦がどうかだが、どうやら大人になった馬体は見せてくれそうだ。【牛山基康】