昨年の当コラムでも話題にした川崎900メートルの2歳戦。昨年は8月から9月にかけて、こだま賞、ひかり賞、のぞみ賞と3鞍が行われたが、今年は8月の2鞍が組まれず、今月になってようやく、のぞみ賞だけが組まれ、12日に行われた。

7馬身差で快勝したのはここが4戦目のシナノスマイル(牝2、鈴木義、父ディスクリートキャット)。4馬身差で快勝した新馬戦以来の900メートルで2勝目を挙げた。当初から町田騎手が「短いところのレースがあれば」と話していたが、2戦目に1500メートルのシャイニングヒーロー賞2着、3戦目に1400メートルの初陣賞6着と使われ、「だめではないんだけど、最後に甘くなってしまう」と足踏みが続いた。「やっと900のレースが組まれた。今日だめだったらどうしようと思ったけど、短いところなんだなと」。思った通りの結果に鞍上は笑顔だった。

「56キロだから、さすがに今日は厳しいかなと思ったけど、強い勝ち方をしてくれました」。牝馬の減量がなく、番組賞金400ポイント以上で上限の56キロを背負う別定だった。408ポイントで1頭だけ上限の最重量。これは今後の短距離路線が楽しみになってきた。【牛山基康】