熊 浦和競馬で長年にわたり人馬を育ててきた岡田一男師(76)が3月31日付で、調教師生活に幕を下ろす。

いまにし亭(以下い) その4日前の今日27日に管理馬プリンセスアリー、アニモが桜花賞に出走。

熊 誕生日が3月21日(1948年)で、調教師初勝利が3月4日(80年)。最後の重賞挑戦が27日で、引退が31日。岡田師にはメモリアルな「3月」。そこに「桜花賞勝利」が加わったらドラマチック。

い 岡田師の馬で思い出すのは21年の桜花賞トライアル日刊スポーツ賞ユングフラウ賞(S2)。8番人気ウワサノシブコで勝利した。19年の全英女子オープンゴルフをノーマークで優勝した渋野日向子に絡めたコラムを書いた。残念ながら本番の桜花賞は出走取り消し。師には、3年前の忘れ物を取りに行く舞台か。

熊 その時のユングフラウ賞は後に桜花賞馬となるケラススヴィア(2着)が単勝1・3倍の断然人気で、鞍上は森騎手だった。同騎手がプリンセスアリーに乗るのも、なにか因縁を感じるね。

い 「競馬はロマン」という。もちろん、ロマンのある人や馬が毎回、勝つわけではないが、ロマンに1票を投じるのもファンの楽しみ。馬連、3連複で(4)-(11)(2)(5)(6)(8)。

【今西和弘】