首位阪神が5位DeNAに痛恨の逆転負けで連敗を喫した。
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下位に沈むDeNAに連敗を喫したのは、今季初だった。投打の歯車がかみ合わなくなった。
吉田 今年のペナントレースで阪神が下降気味であると感じたのは、これが初めてです。開幕スタートに成功し、ラッキーな勝ち方もあって、交流戦も最後は勝たせてもらったし、すべてがうまく回ってきました。それが勢いになっていたチームですが、ここにきて全体的に調子が落ちている。ただわずか1点とはいえリードしていたわけで、もったいない負け方でした。
1点リードの6回。無死一塁になると先発伊藤将から馬場にスイッチし、何とか後続を断った。イニングをまたいだ7回の馬場が先頭大和に中前打を許すと、今度は及川を投入した。代打関根の犠打で1死二塁、1番桑原にバックスクリーンに逆転2ランを浴びた。
吉田 ここまでしのいできたのは、勝ちパターンの“型”があったからです。伊藤将から馬場への交代はさておき、7回は馬場ではなく、頭から岩貞だったと思います。終盤の3イニングは、1点を守り抜く継投をしていくべきでした。9回に出た岩貞がヒットを打たれ、すかさず代えたのを見ると、岩貞に対するベンチの評価がわかりました。それでもわたしは7回は及川でも、斎藤でもなかったと思います。この戦い方でいくと、スアレスを起用する機会を失っていきます。
リーグ戦再開後のチームは3勝5敗。この間、8回の男岩崎の投入は2試合、守護神スアレスの投入は1試合にとどまっている。
吉田 東京五輪期間は公式戦が中断するので、それまでに勝てるだけ勝っておきたい。リリーフ陣も少々の酷使は、致し方ない。わたしはそう思います。打つほうも前日に続いて近本、中野の1、2番が珍しく機能しなかった。数字をみれば精いっぱいやっています。勝ってるときはいいですが、こうやって“逆風”のときにチームを立ち直らせるのは、監督の手腕にかかっています。戦況を見ているとまだツキもあります。巨人? 不気味ですけど、よそのことはよろしいです。ここは踏ん張らんとあきません。【取材・構成=寺尾博和編集委員】




