5月25日の広島戦(マツダスタジアム)で中日は3-6で敗れた。2回に柳が失点した6点が響いた。「(スコアボードの)6が0に見えたよ」。森監督は自虐的に現実逃避の言葉を残した。

 そのあと、森監督に視力の話をする機会があった。視力は両目とも1・2あるという。「乱視と老眼がひどいんだ」。視力こそはいいが、遠くはモノがぶれ、近くは見にくい。0と6が見づらいのも理解できた。

 そんな話をしていた前後、僕の目も異常が発生した。左目での見るものがゆがむようになった。エクセル表の格子や、エスカレーターの足場の溝がゆがんで見えるようになった。森監督じゃないが、数字の判別が難しいときもある。普段の健康診断では、異常がないことが自慢だっただけに、自分でも驚いた。

 診察の結果は「加齢黄斑変性」という中高年に多い眼疾患。眼球の中に視力をつかさどる細胞が集中する中心部の黄斑に、水がたまったりして、視力に異常が起きる病気だそうだ。治療法は、眼球にぶっすり直接注射を打って、患部の進行を抑制すること。その治療が1カ月半に3回続く。症状は緩和されてきている。治療完了は7月下旬。喫煙はよくないそうです。タバコを吸う中高年の方は、ご注意ください。【伊東大介】