プロ野球番記者コラム

ソフトバンクが最少観客1839人で節目の勝利

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!>

<ソフトバンク2-1楽天>◇10日◇ペイペイドーム

ソフトバンク対楽天 10回裏ソフトバンク無死、柳田は中越えサヨナラ本塁打を放つ(撮影・今浪浩三)
ソフトバンク対楽天 10回裏ソフトバンク無死、柳田は中越えサヨナラ本塁打を放つ(撮影・今浪浩三)

ソフトバンクがドーム1000勝に到達した。93年の開場から28年目で積み上げた白星。1つの「記録」なのだが、それ以上にこの日の試合は強烈に「記憶」に残るゲームとなった。

公式発表された観客数は1839人…。新型コロナウイルスの影響でようやくこぎつけた観客を入れての初ゲーム。93年にペイペイドーム(当時は福岡ドーム)が開場して以来、間違いなく最少観客数だったはずだ。バックネット裏を中心に距離をとってシートに座ったファンたちの話し声まで記者席に届くほどだった。静寂感すらあるスタンドだが、大観衆の時と負けず劣らず「熱さ」があったように感じた。

鉄腕と呼ばれた西鉄ライオンズの大エース、稲尾和久氏の言葉を思い出した。「ファンあってのプロ野球。お客さんを魅了して、喜んでもらったら、次はまたそれ以上にお客さんを魅了しなくちゃいけない。だから技術もどんどん上がっていくんだ」。鳴り物も大声援がなくても、1839人の熱い視線があった。グラウンドのホークスナインも「見られている」自分たちをしっかりと自覚したはずだ。チーム状況は決していい状態ではなかった。その中で東浜が粘投し、救援陣3人も見事に役目を果たした。そしてフィナーレは柳田の劇的アーチでサヨナラ劇勝。チームの誰もがファンあってのプロ野球を実感した試合ではなかったろうか。1839人のファンがチーム好転のきっかけをつくってくれた。

【ソフトバンク担当 佐竹英治】

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