ネイラー、勝ち運アルラ~。中日ドリュー・ネイラー投手(29)がチームを4月以来2度目の6連勝に導いた。1点を先行されたが、相手ミスに乗じて逆転したあとは中盤のピンチをしのいでリードを保った。神宮での連敗も5でストップ。もう怖いものはない。リベンジの手をゆるめず、まずは2ゲーム差に迫った5位DeNAをつかまえる。
身長196センチの大男は謙虚な性格そのままに、身をかがめるように敵地神宮でのヒーローインタビューに応じた。「興奮しています。とにかくチームが勝ってうれしい。みんなに助けられて勝てました」。8回途中まで2失点で2勝目。中日の6連勝を導いた。
初回から得意のカーブが浮く。捕手杉山は序盤でカーブを捨てた。「どの球も力がある。とにかく腕を振って、いい球を投げさせようと思った」。140キロ前後の動く球で、7日にも8回1失点に抑えたヤクルト打線を面食らわせた。
前回の神宮では川端、山田に計14安打を打たれて3連敗。そのまま8連敗で、一気にどん底に落ちた。その、憎き2人を要所で封じた。初回無死一、二塁では山田を141キロカットボールで遊ゴロ併殺。5回1死一、二塁は川端を138キロツーシームでこれも遊ゴロ併殺に切った。
7月に四国IL・香川から加入した。今季が来日1年目で、もちろんNPB入りが目標だった。「リザルト、トラスト」。香川の西田真二監督、元ヤクルト伊藤秀範投手コーチとの合言葉がネイラーを支えてきた。結果を残せ、そうすれば信頼される-。ひたすら結果にこだわって香川を前期優勝に導き、NPB切符も手に入れた。積極的なコミュニケーションで、来日後に球種を増やし、打者の研究も熱心。そんな努力が今、花開いている。
3回の逆転劇は無死一、二塁から亀沢の送りバントをロマンが誰もいない三塁に送球。野選と失策で労せず同点にした。5回は山田の失策で追加点。ラッキーな状況に打線もたたみかけ、効果的に得点を重ねた。ネイラーの粘りが勝ち運を呼び寄せたといってもいい。
谷繁兼任監督は引き揚げながらスコアボードを見て「ヒット何本? 9本か。よくゲッツーを取ってくれたね」と苦笑い。計3つの併殺でピンチを切り抜けた。6連勝で借金は12まで減った。5位DeNAとは2ゲーム差。ただ指揮官は「そういう次元ではやっていないから」。まだ数字から目をそむけ、目の前の戦いに集中する意思を示した。【柏原誠】



