【ピオリア(米アリゾナ州)1日(日本時間2日)=本間翼】日本ハム大谷翔平投手(21)が「芯の強さ」を見せ4年目キャンプをスタートさせた。最低気温1度と極端に冷え込んだアリゾナで、淡々と40球を投げ込んだ。「傾斜にもまだ慣れていないし、まだ上げる段階ではない。思いっきり投げるのが頑張ってる…じゃない。間違いないようにやりたい」。力をセーブし投球フォームのバランスだけを確認した。
“ギャラリー”は豪華だった。ブルペンには、07年に日本ハムでもプレーしたパドレスのアンディ・グリーン監督がいた。ロイヤルズ、アスレチックスのスカウトの姿もあった。「人を気にしていてもしょうがないので」と最速161キロの剛腕を封印した大谷だが、注目度は高まるばかり。グリーン監督は「皆が彼の評判を知っている。今日だけでなくキャンプ中にマウンドで投げる姿を見られるのはうれしい」と喜び、球団のマイナー担当の巡回投手コーチを務めるヤング氏は「投球フォームが素晴らしい。今後の努力次第でダルビッシュに匹敵する投手になれるだろう」と、将来性にまで言及した。
大谷自身、助走から入ったのには理由がある。2年前のキャンプ初日は、飛ばしすぎて投球フォームのバランスを崩し、栗山監督から「バカヤロー」と叱られた。昨年は1歩前進したものの「パカヤロー」と叱咤(しった)された。今年も指揮官は「文句を言いそうだから」と多くは語らなかったが、一方で「考えてやっていると思う」と評価した。
この日は悪天候で練習メニューが何度も変更された。「昨日から(荒れると)言われていたので、想定はしていました」と心は乱されない。個人練習では打撃ケージにこもり打ち込みも行った。投手での米国初実戦は10日韓国ロッテ戦の予定。「ある程度の形でできるようにしたいです」。メジャー各球団のスカウトがさらに増すとみられる一戦。周囲のにぎわいも、大谷のパフォーマンスに影響を与えることはなさそうだ。



