日本ハムが来季の1軍投手コーチとして、BCリーグ石川に監督として派遣している武田勝氏(41)を迎えることが15日、分かった。この日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷を訪れた同氏に、球団から正式に要請したもよう。受諾は確実とみられ、ブルペン担当を務めることが濃厚だ。

確かな実績と厚い人望で再びチームを支えることになる。現役時代は技巧派の左腕エースとして活躍。13年には開幕投手も務めるなど通算82勝を挙げた。先発だけでなく中継ぎとしても経験豊富。お立ち台でオカリナを披露するなどユニークなキャラクターはファンからも愛され、後輩からも慕われている。

16年に現役引退後は球団に籍を置きながら、BC石川に派遣され、指導者として研さんを積んできた。17年は「ヴァイスプレジデント兼総合コーチ」としてコーチ業とフロント業務を兼任。18年からは監督に就任し、プロ野球入りを目指す選手を熱心に指導。3年間で培った経験を、現投手陣に落とし込むことになる。

来季のコーチングスタッフについて、吉村GMは「1軍については来週までに整えたい。2軍を含めた全体的なものは、もう少し時間がかかる」と説明した。現首脳陣の配置転換なども含めて、30日に始まる秋季キャンプまでに1軍首脳陣は固まる見込みだ。