ソフトバンク真砂勇介外野手(27)が後半戦の生き残りへ向けバットでアピールした。

2回に巡ってきた1打席目。1死走者なしからヤクルト石川のカウント1-1からの3球目のシュートを右翼テラス席に運び去った。

「公式戦同様の気持ちで試合に臨んでいるので、素直にうれしいです。後半戦に向けてサバイバルが始まっているので、結果を残してアピールしていくだけです」

プロ9年目を迎えた男にとって、五輪中断期間は調整の場ではない。真砂の言葉通り「サバイバル戦」なのだ。エキシビションマッチが始まった27日のDeNA(ペイペイドーム)では3番センターで先発出場したものの4打席ノーヒット。3三振を喫した。新外国人アルバレスが2安打、阪神からトレード移籍した中谷が本塁打を放っていただけに焦りの気持ちも募ったはず。28日の同カードでは2本の二塁打を放って雪辱した。

今季は初の開幕1軍切符をもぎ取り、前半戦でキャリアハイの71試合に出場。打率2割5分9厘、1本塁打の数字を残した。もちろん、満足はしていない。リーグ連覇&日本一V5を目指すチームにとって残り55試合となった後半戦は厳しい戦いが待ち受ける。「打たないとスタメンは難しい。やっぱり打たないと…」。9回には遊撃への内野安打を放って2戦連続のマルチ安打。打ちまくって首脳陣へのアピールを続ける覚悟だ。