オリックス山本由伸投手(23)が19日、プロ野球史上4位となる「19連勝」を目指し、ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)の先発マウンドに上がる。

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山本は21年5月28日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)で勝利投手となって以降、年をまたいで白星を重ねている。連続シーズンを含めた20連勝以上は、プロ野球史上わずか3人。山本はそこに割って入ろうとしている。

<連勝投手上位3傑>

◆田中将大・28連勝(楽天=12年8月26日日本ハム戦~13年10月8日オリックス戦)12年シーズンを4連勝で締めた田中は、翌年13年に神懸かり的な熱投を展開する。登板28試合で24勝0敗。ビハインドの場面で降板しても味方が追いつくなど、強運も味方につけた。楽天の初優勝、そして日本一は、その右腕なくして起こりえなかった。

◆松田清・20連勝(巨人=51年5月23日広島戦~52年3月22日国鉄戦)49年夏にテスト入団した無名の左腕。50年わずか1勝に終わる。51年一気に飛躍し、同年中の同一シーズン19連勝は現在もセ・リーグ最長だ。藤本英雄投手に教わったスライダーがさえわたる。投げる日に限って爆発する、打線にも助けられた。翌年52年1勝を加え、連勝を20へと伸ばした。

◆稲尾和久・20連勝(西鉄=57年7月18日大映戦~同年10月1日毎日戦)他の投手が相次いで故障し、西鉄の「1本柱」状態に。連勝期間中は連投も救援もどんと来い。知将三原脩監督に「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれた。7月半ばに首位毎日から4・5差つけられていたが、稲尾の力投で逆転優勝を果たした。

山本は昨季ソフトバンク戦7試合に登板し、3完封を含む6勝1敗で防御率0・98と圧倒。注目の試合は午後6時プレーボールだ。

【記録室=高野勲(スカイA「虎ヲタ」出演中。今年3月末のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」で準優勝)】