ロッテ松川虎生捕手(19)が27日、ロッテ浦和球場で自主トレを公開し、侍ジャパン入りも目標の1つに掲げた。

佐々木朗希投手(21)のWBC代表選出にも刺激を受け、「僕も活躍して、なんとか侍ジャパンに選ばれたいと思っています」と言及した。今回のWBCの動向も楽しみにしており「朗希さんは選ばれたこと自体もすごいですが、力を発揮できると思うし、本当に誰が相手であろうがチームのために投げてくれるし、勝ってくれると思います」と期待した。一方で「『ここで、このボール投げるんだな』というのを勉強しながら見たい」と違う捕手とコンビを組んだ時の配球にも注視するつもりだ。

侍入りの前に、まずはチームで不動のレギュラー獲得が必須となる。今オフはWBCメンバーのヤクルト中村悠平捕手(32)らと“捕手自主トレ”を行い、収穫を得た。これまでは捕球後に速く投げることの意識が強すぎたために、ボールの勢いが弱かったがヒントを伝授された。「肩をセカンドに向けて投げることでボールにも力が伝わることを教えていただいた」。助言をもとに、練習を重ねている。

中村には佐々木朗の特徴について“お返し”した。中村は昨年11月の強化試合で佐々木朗の球を受けているが、WBC公式球に不慣れな段階で抜け球も多かっただけに「WBC球でちょっと(感覚を)つかむと、スライダーのようなフォークで少し引っかけるボールがあるし、すごく落差があると話しました」。一緒に完全試合も達成した本来の姿も伝えた。

昨季は高卒1年目で開幕スタメンをつかみ、76試合に出場した。高卒ルーキーで70試合の先発マスクは、ドラフト制以降では89年の谷繁(大洋)の45試合を上回る最多。だが「打率は2割を超えないとキャッチャーとして使ってもらえないと思っている。危機感を持ってキャンプ初日からアピールしていければいい。2割3分は絶対に打たないと。1日1日、1打席を大事にしたい」と打撃力向上を最重要視した。

この日も、緩いボールを打つなど、工夫した打撃練習に取り組んでいる。「自分のポイントで打つことが大事になってくると思う。遅いボールだと力の伝わり方がボールに現れてくる」。バットも昨季より重心を手前にし、約10グラム軽くした870グラムに変更して強く触れるように替えた。強い打球の延長線上にはなるが「ホームランを1本は打てるように」とプロ初本塁打も目標に付け加えた。

今月23日には日本テレビ系「しゃべくり007」に佐々木朗と一緒にバラエティー初出演した。「始めはすごく緊張したのですが、一生に1度だと思っていたので楽しむことを意識して、良い時間を過ごせた。もっともっと活躍していろいろな番組で出していただけるように頑張ります」。チームの優勝はもちろんだが、成績も知名度も上げて、侍ジャパン選出もつかむ。【鎌田直秀】

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