西武川越誠司外野手(30)と中日高松渡内野手(24)の交換トレードが18日、両球団から発表された。

「走魂」をスローガンに掲げる西武は今季ここまで53盗塁をマークしている。そのうち代走起用された選手の盗塁は1つもない(盗塁死は2つ)。得点圏から本塁生還の可能性を高めるための起用が多く、ソフトバンク周東やロッテ和田のように場の流れを変えうる“切り札”がいない。抜群の脚力を評価し、高松の調査を進めていた。

絶対的なレギュラー選手が数少ない。若手有望株の長谷川は外野で起用されているものの、実際は現在も内野手登録だ。逆に外野での好守を続ける岸は、2軍では出場の選択肢を広げるために自ら志願し二塁を多く守った。内外野を守れる高松のユーティリティー性もこの流れに合致する。内野では主に二塁を守ることも、補強の意味合いを強めた。チーム最多81試合出場の外崎はコンディションが決して万全ではない。高松は、後半戦の巻き返しへ必要な戦力と判断された。【金子真仁】

【関連記事】西武ニュース一覧