大学日本代表の仙台大・辻本倫太郎内野手(4年=北海)は、中日から3位で指名された。同大から野手が支配下指名を受けたのは初。チーム史に新たな1ページを刻み、プロでの飛躍を誓った。

 

中日から3位で指名された辻本は「育成でも行くというくらい覚悟を決め、プロへの思いは強かった。支配下で呼ばれることが目標だったので率直にうれしい」と喜んだ。3年時から支配下指名を目指し、過ごしたドラフトイヤー。躍動感ある守備やパンチ力がある打撃が魅力の内野手は今春、チームの全日本大学野球選手権8強入りに貢献。今夏は大学日本代表として、敵地開催の日米大学野球選手権(米国)で16年ぶり2度目の優勝に輝いた。

プロへの第1歩を踏み出す辻本には「不屈の魂」がある。1年秋の宮城教育大第1戦で右手首に死球を受け、「しばらくはバットもボールも握れない状態だった」という。第2戦は欠場したが、代役の先輩が本塁打を放ったことで奮い立った。もしかしたら、打撲や骨折だったかもしれない-。それでも2週間後から「できます!」とテーピングで固定し、リーグ終盤に復帰した。

「ショートは譲りたくない」と熱い思いでレベルアップし、今秋は全11試合に「3番遊撃」で出場。学生野球を終え、試合に出続けた自分をほめたい気持ちはあるかと聞かれ、「上(プロ)を目指している。そこは普通にしていかないといけない」と前を向いた。

プロでの目標は「ゴールデン・グラブ賞。バッティングで(打率)3割を常に残せる選手になりたい」。座右の銘は、良くないことが続いても、必ず良いことが巡ってくるという「一陽来復」。憧れた舞台で苦難に負けず、トッププレーヤーへの道を突き進む。【相沢孔志】

 

◆辻本倫太郎(つじもと・りんたろう)2001年(平13)8月11日生まれ、北海道札幌市出身。東札幌小3年から東札幌ジャイアンツで野球を始める。日章中では札幌南シニアに所属し、北海と仙台大では主将。同大3、4年は大学日本代表。168センチ、73キロ。右投げ右打ち。好きな野球選手はソフトバンク今宮健太。好きな有名人は芳根京子。家族は両親と兄。